宗派による仏壇の選び方

  • 浄土真宗(西・東)は金仏壇を使うのが普通です。
    しかし、最近では、浄土真宗の方も、金仏壇、唐木仏壇のどちらかをお好みで選ばれることが多いようです。
  • 余宗(浄土真宗以外の各宗派)では、唐木仏壇を使うのが普通です。
    しかし、最近では、余宗の方も、お好みで金仏壇を選ばれることがあります。
  • 宗派の詳しい説明はこちらをご覧ください。

仏壇の種類(金仏壇と唐木仏壇)

  • 金仏壇は、塗仏壇とも呼ばれ、木材に漆(うるし)などの塗装を何重にも施したものに、金箔を押し、華麗・荘厳にしたものです。
  • 一般的には、浄土真宗(西・東)で用いられることが多いですが、余宗(浄土真宗以外の各宗派)でも用いられます。浄土宗用は特別仕様で、浄土宗用の金仏壇となります。また、余宗向けにの金仏壇があります。
  • 「お西」と「お東」では、柱の色などに若干の違いがありますので、ご購入の際には、お西用、お東用をご指定ください。
  • 塗装は、高級品では、漆の手塗りが多いのですが、カシューなどの塗料を吹付け塗装するような製品もあります。
  • 唐木仏壇は、桜材・黒檀・紫檀などの木材の木目を生かしつつ、塗装を施したものです。
  • 唐木仏壇には、黒檀、紫檀、鉄刀木(タガヤサン)、桜材などが用いられます。
  • 一般的には、余宗(浄土真宗以外の各宗派)で用いることが多いですが、浄土真宗(西・東)でも用いられます。
金仏壇 金箔をふんだんに使い、華麗・荘厳。
唐木仏壇 木材の風合いを活かして、落ち着きがある。重厚・風格。


仏壇の種類(台付、別台付、上置)

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台付  
別台付  
上置  


唐木仏壇の材質

  • 唐木仏壇には、黒檀、紫檀、鉄刀木(タガヤサン)、桜材などが用いられます。
    黒檀は、黒く美しい光沢を放ち、堅い材質です。紫檀は、やや紫を帯びた堅い材で、美しい光沢です。鉄刀木は非常に堅く耐久性があり、家具や細工にも使われます。
黒檀 唐木の代表的な素材。カキノキ科の常緑の高木。芯は真黒で堅く、細密で美しい光沢がある。主産地はインドネシア。
「新黒檀」は、廉価版の仏壇で用いられ、黒檀風に似せて作ったものなので、黒檀ではありません。
紫檀 材が紫色を帯びている。インドシナ及びアフリカ原産のマメ科の高木。堅く、美しい光沢をもつ。インドシナ(タイ・ベトナム)の紫檀を、特に「本紫檀」と呼ぶことがある。
鉄刀木
(タガヤサン)
心材は非常に堅く重く強靭で耐久力に優れている。床柱、家具、仏壇、細工物に最適な素材。主産地アフリカ。
 


  • 製法的には、すべて唐木を用いた「総唐木」のほか、心材に厚く唐木を四方から張った「総練」、三方から張った「三方練」、二方から張った「二方練」、前だけに張った「前練」などがあります。唐木を薄く張ったものは「杢張」といい、コストパフォーマンスに優れています。また、廉価品には、唐木風のプリントを施したものもあります。


  • 塗装的には、何度も塗装と研磨を繰り返した「鏡面塗装」のほか、唐木の本来の木目を生かした「オープン」や、鏡面塗装とオープンの中間的な方法で塗装した「セミオープン」などがあります。
鏡面 塗装と研磨を何度も繰り返すことにより、厚い塗膜で覆った技法。
耐久性に優れています。
オープン 唐木本来の風合いを生かし、目を残す技法。
厳選された素材と高度な技術が必要。
セミオープン 鏡面とオープンの中間的な技法。


仏壇購入の実際

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